大隈重信候の思い出~早稲田大学創立125周年に寄せて 其の壱

明治15年創立の早稲田大学が来る10月21日で創立125周年を迎えます。たいへんお目出度いことですね。
当店も創業以来たいへんお世話になっています。
今回は創立者、大隈重信候についてひとこと書きましょう。
五代目の祖母(三代目の女将)が子供の頃のお話です。以下は五代目が祖母から直接聞いたことです。

当時、八幡屋(はちまんや)というだんご屋だった当店は、大隈候主催の園遊会に当店名物の五色団子をお届けしていました。お届けする際祖母もお供で付いて行っていました。何度も付いていくうちに大隈候の目に留まったのか、以来お屋敷にひとりで遊びに行くようになりました。いつもお庭から入っていったそうで、先生ご在宅のときにはわざわざお庭に出てきてくださり、当時6~7歳の祖母とお話ししたり遊んでくれたりしたそうです。
その頃は当店は穴八幡神社の境内下にありましたので、大隈邸は目と鼻の先。ですから先生がお出かけになるのもよくお見かけしたんだとか。
お出かけの際は、和装が多く、杖をつき、書生さんを連れていたそうです。
祖母はよく夏目漱石先生も見かけていました。それは小学校の教室からで、祖母の通っていた早稲田小学校のすぐ向かいに夏目先生のお家があったからです。ちなみに夏目先生は洋装に帽子といういでたちで外出する機会が多かったそうです。
話は大隈先生に戻りますが、わたしが「大隈さんは写真で見ると強面だけど、恐い人じゃなかったの?」と祖母に尋ねると「とっても優しいひとだったよ」と懐かしそうに語ってくれました。

大隈先生にこんな一面があったなんて如何ですか・・・
そういう思い出を話してくれた祖母も今年の春先、102歳の誕生日を前に永眠しました。
これからは五代目がこれらの思い出を語り継いでいこうと思います。

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