京都で料理のお勉強②

今回の旅は、特段観光をするというわけでなく、謂わば食の経験を積もうと思い立ってきたものです。

ですから食事はより美味しくいただくのが、作ってくださる方への敬意にもなると思います。

翌朝は琵琶湖の畔をウォーキングし、午後の食事をより美味しく頂くために体調をととのえておきましょう。

2日目は京都の老舗料亭「美濃吉 竹茂楼」さんにお邪魔します。

このお店、八幡鮨にいつもいらしてくださる元K-1の佐竹雅昭さんのご親戚のお店でして、大変光栄なことにこの日は佐竹さんにご一緒していただきました。

蹴上、東山界隈の落ち着いた雰囲気の中に竹茂楼さんはあり、名前の通り見事な竹が植えられた玄関が出迎えてくれます。

お部屋からはこれまた見事なお庭が眺められ、そんな中で佐竹さんと乾杯のあと、美味しいお料理が始まります。

3月はお雛様ということで、それにちなんだ春らしい前菜の盛り合わせから。

食前酒には白酒が供されますが、下戸に近い五代目ですから、白酒ひと口で赤いお顔になってしまいます。

続くお造りは、岩魚によこわ、それに青利烏賊。

いわなのお刺身なんて初めていただきましたが、身が締まってすこぶるつきの美味しさです。

味は川魚だけあって淡白ですが、歯ごたえがしっかりしていて、噛みしめるほどに旨味がでてきます。

三品目は料理長自らが目の前で作ってくださる椀物、「琵琶湖産氷魚と若竹のスッポン出汁椀」。

氷魚(ひうお)とは稚鮎よりさらに小さい鮎の赤ちゃんのこと、それと京都の筍を、これまた贅沢にスッポンを2時間かけてじっくりと取った出汁でお椀にしたものです。

こんな贅沢なお椀がありましょうか。

かすかな苦味があり繊細な氷魚と、春の香りが鼻に抜ける柔らかい筍を、しっかりとした味わいのスッポン出汁が見事に調和させてくれます。

その内容とビジュアルの贅沢さは、まるで盆と正月がいっぺんに来たような感じです。

お次は平目のふきのとう味噌焼き。

滋味な白身に京都の白味噌、そこから立ち昇る凝縮された春の息吹が堪りません。

この間、佐竹さんは専ら日本酒を召し上がっていらっしゃるのですが、これがまた品の良いものでして、聞けば女将の故郷、淡路島のお酒だそうです。

さてさて好物のお肉が出てまいりました。

お肉というと何となく西洋料理のイメージがありますが、日本料理でも懐石の流れの中でお肉料理が必ずと言っていいほどに登場しますね。

そして次のお皿は、平貝とうるいの土佐酢ジュレと黄身酢掛け。

これがまた絶品でして、絶妙な柔らかさの土佐酢ジュレと少し甘のきいた緩めの黄身酢が、平貝を引き立てます。

後日談ですが、帰ってから早速同じ感じのものを作ってみました。

戴いたものの足元にも及ばないかもしれませんが、そこそこに美味しくできたと思いますので、機会がありましたらお召し上がりくださいね。

いい感じにお腹がふくれてきたところで、締めのお食事でございます。

竹茂楼さん名物の、鰻の蒲焼きご飯。

五代目は鰻が大の好物ですから、これはもう堪りません。

蒸しも入った感じの蒲焼きには、実山椒が天盛りされていて、これがまた食欲を呼び戻してくれるのです。

最後に爽やかな水菓子をいただいて、贅沢なお食事を終えました。

佐竹さん、料理長さま、ありがとうございました。大変素晴らしい経験になりました。

※③に続きます。

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