早稲田大学社会科学部の有馬先生にまたご本を戴きました。その名も「原発・正力・CIA」。
前回いただいた「日本テレビとCIA」に続く、正力松太郎とCIAとの関わりが、こんどは原子力発電をテーマに描かれています。
今やこの国のエネルギー事情の根幹を為す原子力。
その導入前のアメリカ側と正力の思惑のぶつかり合いや、導入にあたっての世論操作など。公開されたアメリカ側の資料から新たな真実が次々と明かされます。
五代目は、こういった国と国とのせめぎあいや諜報戦といったテーマに興味があります。
読んでいてどんどん引きずり込まれてしまいました。
最後にこのご本のなかでたいへん好きな言葉を紹介させていただきます・・・「~政府やスポンサーや圧力団体がメディアにいろいろ働きかけるのは、どこの国でも当たり前のことだ。一国の外交部門や情報機関ともなれば、少しでも自国に有利な世論を作り出すよう対象国のメディアを操作しようとするのは当然だ。この事実に衝撃を受ける日本人がいるとすれば、それは平和ボケというものだ。」(あとがきより抜粋)
※新潮新書刊。有馬哲夫著「原発・正力・CIA」税別720円
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