黒木亮さんの「エネルギー」を読みました。
サハリンでの資源開発「サハリン2」についての小説です。小説といっても内容はほとんどノンフィクションだと思います。
サハリン2プロジェクトはもともと欧米の石油メジャーや日本の商社が主導して行っていた開発だったのですが、だんだん雲行きが怪しくなってきて、しまいにはロシアのイニシアチブになっていたので、そのからくりがどうなっていたのか疑問だったのです。
この本には、そのプロセスというか絡繰が、ストーリー形式ながら、かなり詳しく書いてありました。
要するにロシア流ですか。
相手が彼の国なら、そのやり方は推して知るべし、といった感じです。
いまもガスの供給停止云々で近隣諸国と揉めていますが、止められた国は相手が悪すぎ。お気の毒様といったところですね。
それにしても、資源をもたない国は、その安定供給のために相当な努力を陰に日にしているんですね。
震災や発電所の事故があっても、けっして停電をおこさないこの国はすごいです。
そして、そのエネルギーを確保するために奔走される商社マンの方々には頭が下がります!
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