N響の定期演奏会でスメタナの「わが祖国」を聴いてきました。
席はオーケストラピットの最前列。コンサートマスターのすぐ前でした。
指揮者はチェコ人で79歳のエリシュカさんです。
ハープの澄んだ音色で始まる第1楽章「高い城」。五代目がいちばん好きな楽章です。
そして、有名な「モルダウ」。〜〜〜
ステージに近すぎて、編成の全体は見渡せませんが、指揮者の躍動や、「トゥ、トゥ、トゥ・・・」といったタクトを振りながら口ずさむ声まで、楽器の音色と同様に聞こえてきます。
もちろん、目の前で、表情豊かに演奏するヴァイオリンやヴィオラ、チェロなども聞き手の心を躍らせます。
ふだん、後ろのほうで聴いていると、音楽が一つの纏まりとして聞こえるのですが、最前列ではハーモナイズされる前の個々の楽器の音が聞こえるのです。
まるで楽器ひとつひとつから、音が湧き出てくるように・・・
そして、最終楽章「ブラニーク」。いままでの旋律がひとつになったような、壮大なエンディングに自然と身をのりだします。
演奏終了直後の、一瞬の静寂のあとの「ブラボー!」の連呼と鳴りやまない拍手。
感無量の表情の指揮者にはひときわ盛大な喝采が送られます。
今日はすばらしい音楽を聴かせてもらいました。
ありがたいです。
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