以前、招き猫ちゃんのことを書いたように、うちには古いものが結構たくさんあります。
古いと言っても、せいぜい明治のころまでですが。
写真のお皿は、錦手(にしきで)と言って、おそらく昔のすし屋ならどこでも使っていたお皿です。
大正の初期頃のものでしょう。
白地に朱や青で描かれていて、かなり派手な印象です。
シンプルな器を用いて、素材の美しさを魅せる現在の手法とは異なり、器で食べさせていたのでしょうか?
お茶や日本料理の世界とは違い、生の魚が持つそれぞれの色だけでコントラストをつけられる寿司にはあまり向かないかも知れません(あくまでも現在の一般的な美的感覚に於いては)。
それでも、これらのお皿には味があります。
経年によるものもあるでしょうが、筆遣いがいかにも手描きの感じで、現代の美しくも機械的な商品より面白味があるような気がします。
こんど錦手にお寿司を盛り付けてみますね。
どうせなら、当時に思いを馳せ、〆物やらづけやら煮物やら、あるいは薄焼き玉子なんかでやってみましょうか・・・
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