秋祭りの季節です。
「わっしょい!わっしょい!」。
今年も、おみこしを担ぐ子供たちの威勢の良いかけ声が聞こえてきます。
・・・いまから65年ほど前も、お祭りの子供たちは勇ましかったそうです。
65年まえといえば戦争の真っ只中。
四代目は小学生。
そんな子供の頃のお祭りで忘れられない想い出があるそうです。
昭和18年頃のことですから、小学4年生でしょうか。
戦時中は神事といえども、そして子供神輿といえども戦争から切り離されなかったようです。
なんと、おみこしの掛け声は「米英撃滅」。
写真で見ると、おみこしの鳳もあたりにその4文字の札が貼ってあります。
掛け声も独特で、「わっしょい!わっしょい!べーいえーいげーきめつ!わっしょい!わっしょい!・・・」とやっていたのだそうです。
いやあ、平和な現在からすると信じられませんね。
その掛け声の音頭をとったのは近所のおじさんなのだそうですが、そのおじさん、ハリー・トルーマンにそっくりなんだとか。
五代目はなにも戦争の善し悪しを言っているのではありませんよ。
四代目から聞いたことを書いているだけです。
当時はみんな、その時代を真剣に生きてきたことでしょうし、こどもたちはお祭りはあくまでお祭りとして楽しんでいたことでしょうから。
時も人も連綿と続いているものですが、しかし「時」を切り抜いて眺めてみれば、今とは全く異なる時代背景が存在したりします。
幸いにして四代目はむかしのことを鮮明に記憶しています。
身近な歴史ですが、これからも機会があれば四代目が語る昔話をこのブログに書いていこうと思います。
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