この時期、雲丹といえば北方四島の産が多く出回っています。
厚岸や浜中産もありますが歯舞あたりのものも、北海道本島のものに勝るとも劣らない品質です。
これに南極の塩やフランスのサリース・ドゥ・ベアルンなどの柔らかい塩をかけていただくと雲丹の甘さが際立ち、口中から鼻腔にかけてえもいわれぬ香りが抜けてゆきます。
ところで、いつも気になるのですが、歯舞などいわゆる北方四島産の雲丹にはなぜか「ロシア産」と表示してあります。
かの国が居座っているのは事実でしょうが、こちらからわざわざ彼の国の名前を表記するというのはまったく理解にくるしみますね。
堂々と「日本産」と書けばいいものをね。
最近、「沈黙するロシア(マルク・デュガン著)」という本を読みました。
去年買っておいたのですが、本棚にしまっておいてすっかり読み忘れていたのです。
潜水艦クルスクの沈没事故の真相を物語風に書いたノンフィクションですが、かなり興味深い内容でした。
内容は、訳者の言葉を借りると「ロシアはロシアである。個人の生命など一顧だにしない強権国家のことである・・・権力を行使する側の自己正当化の論理が綿々と描かれている」となりますね。
まあ、こんな国を相手にしているとはいえ、国産のものを敢えてロシア産などというなんて情けないなあ。
五代目は産地偽装は嫌いですよ(^^)V
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