おばあちゃんから聞いた昔話

冬至もすぎて、これからは日いちにちと日照時間が延びていきますね。

そう一陽来復です。

今年の冬至も「一陽来復」で有名な穴八幡神社は全国各地からの多くの人でにぎわいました。

冬至からつぎの年の節分まで領布される一陽来復のお守りがみなさんのお目当てです。

このお守り、金銀融通の神様にちなんで、お守りのなかには銀杏(ぎんなん)がはいっています。

一陽来復にまつわる話を以前五代目の祖母(おばあちゃん)から聞いたことがあります。

もともと一陽来復のお守りは、穴八幡神社のおとなりの放生寺さんがやっていたそうです。

おばあちゃんが子供の頃(明治の終わり頃)、お寺のイチョウの木になる銀杏を、拾い集めるお手伝いをよくしたそうです。

多いときには3俵も集めたのだとか。

それをむいて干して、お守りに入れたのでしょうね。

銀杏の代わりに金柑をいれることもあったと聞いたような気もします。

金銀融通ですからね。

「融通」の部分は門前の三朝庵さんの「融通そば(柚子そば」が有名ですよ・・・蛇足ながら。

そのようなわけで、いつのころからか穴八幡神社さんのお守りも有名になりましたけど、放生寺さんのお守りもありがたいものですよ。

ちなみに、現在八幡鮨では、自宅には穴八幡神社さんのお守りを、お店には氏神様の水稲荷神社さんのお守りをそれぞれ貼っています。

ご存知のように八幡鮨(八幡屋)は穴八幡神社の参道脇で商いを始めて、屋号は穴八幡神社さんから頂いていますから(幕末の上野の戦争で敗れた初代が、幕府直系の穴八幡神社に庇護してもらい商売を始めたのがこの地)。

大正時代、道路の拡張で現在の地に移ってからは、氏神様は水稲荷神社さんですしね。

「困ったときの神頼み」ではありませんが、来年は日本全国金銀融通!景気の花がぱあっと咲くといいですね!

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