歸國

終戦の日の15日、赤坂ACTシアターで倉本聰さんの舞台「歸國」を観てきました。

前日にTBSでも放映したので、ごらんになった方も多いと思います。

大東亜戦争のさ中、南方の海で玉砕した英霊たちが現在の東京に一時的に舞い戻り、日本がどのように発展したかを見てくる、という筋書きです。

劇の内容は割愛するとしまして、プログラムの巻頭の倉本さんのコメントから少しだけ抜粋させていただきます。

「・・・高度成長、平和、豊饒、その中で夫々が私欲に狂い、我が世の春を謳歌する姿。 その中に突然英霊たちが当時の心のまゝ歸國してきたら彼等はどのようなショックを受けるのだろうか。・・・この作品を僕は、英霊の気持ちになることで書いた。

・・・家族の為、愛するものの為にという強引な信念へのある種の解脱が必要だったのではないか。だがその信念の対象であった筈の家族・子孫・故国日本が、彼らのことなど全く忘れ、今の豊かさに浮かれ狂っているとするなら、英霊たちにとってみれば「あんまりじゃないか!」と呟くしかあるまい。・・・」

重いテーマでした。

舞台を観ていて、啜り泣く声が方々から聴こえ、帰る時は皆放心したようでした。

素晴らしい舞台でした。

ところで、この日はたまたま日曜日。

8月15日が平日だとなかなか行くことはできませんが、日曜日なら時間を気にせず参拝することができます。

ですから、その足で九段の靖国神社にも行ってみました。

祀られている英霊たちに手を合わせ、感謝と日本の更なる発展を祈願してきました。

お正月の初詣のときもそうですが、靖国神社に参拝する若い人がかなりたくさんいることに、いつも驚きます。

そして10代、20代の人たちが、きちんと二礼二拍手一礼しているのを見るのは、たいへん嬉しいものです。

終戦から65年、いまの平和に感謝して、日々を大切に生きようと改めて思います。歸國歸國歸國

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