カワハギ

ちょっと前の猛暑がウソのように、すっかり秋めいてきました。

といってももう10月半ば過ぎですから当然といえば当然ですが。

さて、海の魚たちもだんだん脂が乗ってきました。

先日は青森は大間産の97キロ本マグロを入荷。

中トロなどはだいぶんいい感じになっていますね。

白身魚も然りです。

カワハギは身は淡白ながら、肝が大きくなり脂もたっぷり含むようになりました。

ところでカワハギは、その名の通り簡単に皮が剥けてしまいます。

ですから仕込みも思いの外簡単なんです。

カワハギをさらに美味しく食べるのは肝と一緒に食すのがいちばん。

包丁で細かくたたいて、当たり鉢でよくあたり、塩、醤油、酒、味醂などで味を調えてから使います。

五代目はこれを、細切りにした身と和えて、軍艦巻きにしてお出ししています。

本来、白身魚と海苔は相性が合わないので組み合わせることはないのですが、この場合肝と合わせて濃厚になるので海苔で巻くことにしています。

食べてみると最初は海苔の風味が勝ってしまうのですが、そのあとからカワハギの味が浮かび上がってきます。

肝の脂と白身の甘みをぜひ味わってみてくださいね。

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