早稲田大学には世界各国から多くの留学生が勉強しにきています。
勉強だけでなく彼らは日本の文化にもとても興味を持っている様子。
先日、大学で留学生をお世話するICCの方から頼まれて、八幡鮨で留学生たちにすしの講座を行いました。
当日は台湾、ベトナム、中国、韓国、スペイン、アメリカ、シンガポール、カナダなど、幅広い国籍の留学生たちが参加してくれました。
挨拶のあと、四代目が高田馬場の歴史や鮨の成り立ちなどを話し、そのあと五代目がマナーや食べ方などを説明します。
彼らはカウンター席に座り、熱心に話しに耳を傾けてくれます。
講義前にあらかじめシャリを炊き始めていたのがちょうどいい頃合いで炊きあがったので、彼らに狭い厨房に入ってもらい、「シャリ切り」という ご飯と酢を調合する過程を見てもらいました。
大きな飯台でアツアツのご飯を、これまた大きな杓文字で切り混ぜするのはなかなか見られるものではありませんから、かれらも感嘆の声をもらしながら魅入っていたようです。
そしてハイライトは、すしの実演と試食です。
この日用意したネタは鮪のヅケ、鯛、鮨ネタとしては新しいキングサーモン、煮物の穴子、そして〆に海苔巻きです。
今回は握りが中心でしたので、手で食べてもらうことに。
食べ方も、ヅケのようにそのまま食べるもの、サーモンなどは醤油をつけて、穴子はツメで、というように幾通りかを体験してもらいました。
皆上手に、そして美味しそうに食べてくれます。
90分という、授業の一コマ分を使っての講座でしたので、駆け足で進めたのですが、質疑応答などもあり充実したものになったと思います。
今回の講座で留学生たちがさらに日本を好きになってくれたなら、鮨屋としてこの上ない喜びです。
これからも草の根外交ができたらいいですね。
留学生のみなさん、協力してくださった方々、ありがとうございました。
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