5月のカレンダーを見ていてふと、何かが違うような気がしました。
考えてみると、GWまえは眩しく見えたそれが、いまはただのカレンダーに見えるのです。
ようするに、GW前はそれだけウキウキしていたということですね。
五代目も連休後半にお休みをさせていただいて、久しぶりに汽車での一人旅をしてまいりました。
汽車といえば夜汽車。
夜汽車といえば寝台特急。
今回運良く北斗星の個室寝台が取れたので、函館まで車上の人になった次第です。
北海道新幹線の開業が間近になり、噂によるとこの列車も近い将来になくなってしまう運命なのだとか。
そのようなわけで、みなさんも今のうちに乗っておくことをオススメします(笑)!
上野駅13番線ホームで列車を待つ間、今夜は惜別の旅になるのかな、などと柄にもなくセンチになったのも束の間、走りだしてしまえば周りの乗客同様に俄鉄道ファンに早変わりです。
当夜のねぐらは一人用B寝台のソロ。
無駄なくコンパクトに作られた部屋はしかし、大人ひとりが一夜を明かすにはじゅうぶんなスペースです。
この日は贅沢にも食堂車でのディナーを予約しておりまして、おひとりさまフレンチなどと洒落こんでみます。
現在定期列車で食堂車を連結しているのは北斗星だけ(カシオペアやトワイライトエクスプレス、ななつ星などは不定期列車です)なので、これが廃止になると全廃になってしまうのですね。
コース料理は前菜、魚、肉、デザートのフルコース。
スパークリングワインをちびちび飲りながら、以前より明らかに美味しくなった料理たちに舌鼓を打ちます。
調理から盛りつけまで、専任のコックさんが車内の厨房で作ってくれる料理を食べるなんて、なんとも贅沢ですよね。
デザートの盛り合わせとコーヒーで締めくくり、揺れる廊下を自室まで戻ります。
備え付けの浴衣に着替えてからは、持ってきた本をじっくり読みましょう。
目が疲れたら、部屋の電気を消して車窓に眼を転じます。
漆黒の向こうに時折流れる街の灯や踏切の赤。
聴こえてくるのはレールの響き。
これぞ夜汽車の醍醐味です。
仙台を過ぎたあたりで、知らない間に眠りに落ちていたようで、気づけば列車は早暁の青森駅に入線しています。
ここから先はいよいよ青函隧道、そして北海道。
この旅は訳あって函館までですから、いつまでも寝ているわけにはいきません。
折角ですから明るい景色も車窓に楽しみたいものです。
早めに洗面を済ませて残りの行程も目に焼き付けておくことにします。
書き出したら、また乗っているような気分になり文章まで長くなってしまったので、続きはまたにしますね。
駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
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