汽車旅づくし②

寝台特急北斗星で函館に着いたのは早朝6時すぎ。

次の予定のSL大沼号まで時間があるので朝市を見て回ります。

どのお店も観光客で混み合っていますが、そのうちの一軒に入り朝食をとることに。

以前ガイドブックを頼りに、烏賊そうめんが美味いという店に入ったところ、作り置きの鮮度が落ちた烏賊そうめんを出されて辟易したのを思い出しましたが、観光地では仕方のない事なのかもしれませんね。

朝市で取り敢えず空腹を満たして駅に戻ると、そこには黒い煙をたなびかせたSL大沼号が入線していました。

連結された旧型客車に乗車するとまもなく、雄々しい汽笛とともにC11牽引のSL大沼号は動き出します。

五稜郭駅をすぎた頃から、運転室では石炭の投入量を一段と増やしたのでしょう。くろがねの勇者は北の大地を力走します。

見渡す限り駅前に何もない渡島大野駅では、開業間近の北海道新幹線「新函館駅」の躯体が目に飛び込んできます。

函館からはかなりの距離がありますが、ここも新青森駅のように新在拠点の駅となるのでしょうね。

SL大沼号を満喫した五代目は大沼公園駅で途中下車し、上りの特急北斗が来るまでの1時間を大沼散策に当てました。

さて、函館に戻ったならその足で五稜郭公園に花見にでかけましょう。

東京ではとうの昔に終わった桜が、当地函館ではこのときが満開。

五稜郭タワーから見下ろす五稜郭は、全体が見事なまでに薄紅色です。

いつも時間のない中で行動する五代目ですから、どこに行くのも駆け足。

次は宝来町の老舗すきやき屋「阿さ里」さんで早めの夕食といたします。

歴史と趣きのある建物の個室でいただくすき焼きは絶品!

食べ方も、割り下に鶏がらスープを加える一風変ったもので、しかしそれは長く煮ていても濃くなり過ぎないという不思議なものでした。

美味しい食事に、舌鼓ならぬ腹鼓を叩くころ、外は夕暮れ時を迎えます。

夕暮れ時ということは、函館山からの眺めがきれいになるということですね。

生憎ながら食事の間に雨が降り出してしまいましたが、雲は高かったので雨天決行します。

普段の行いが良いからか(笑)、寒いながらも山頂からの街の夜景は、凄絶なほどの美しさで五代目の目に飛び込んできます。

早朝から内容充実の函館も、一日の終りに思い返してみると、瞬く間の出来事のように思えてきます。

明日は在来特急と東北新幹線はやぶさを乗り継いで帰郷します。

今回の旅の最大の目的は、夜行寝台「北斗星」でたっぷりの時間をかけて旅情を愉しむ往路と、復路では日本の技術の粋を集めた世界最速列車「はやぶさ」で、東日本を北から南へ一気に駆け抜けることでした。

長くなりましたので「はやぶさ」は省きますが、Max320km/hは従来の300km/h運転とはまた次元の違うものでした。

ゴールデンウィークは、もうだいぶ前のこととなってしまいましたが、お休みをいただけたおかげでちょっと遠くまで足を伸ばすことが出来ました。

ありがとうございました。

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