夏に食べたくなるものといえば鰻ですね。
あ!もちろんお寿司の次に!ですけどね(笑)
五代目は関東風のふわとろ鰻も大好物ですが、関西風のカリッとジューシー鰻も好きなんです。
しかし穴子を捌くのはお手のものですが、鰻となるとからっきし。
でも、夏のこの時期にどうしてもカリジュー関西うなぎが食べたいと思いたち、築地の川魚専門の仲買いさんで仕込み済みの鰻(割いて串打ちした状態のもの)を買ってきました。
三河産の若干大ぶりのうなぎです。
幸い八幡鮨には大きな焼き台があるので、それを使って蒲焼きをつくってみましょう。
世の中にはクックパッドなるものが存在するようですが、如何せんITとは縁遠い五代目ですから、自分の舌と味の記憶、そして勘でやるよりほかありません。
とりあえず裏表七分通り火を通して、これもなんちゃってうなぎのタレを刷毛で塗りながら焼き上げていきます。
昔、日本料理の志の島忠先生に教わったものは、東肥の赤酒をベースに作るタレだったのですが、八幡鮨では最近は赤酒をほとんど使わなくなったので、代わりに味醂を用いました。
焦げないようにタレを塗っては裏返し、塗っては裏返してようやく完成。
皮はパリパリ、表面はジューシーな関西風うなぎの蒲焼きのできあがりです。
肝もサービスでつけてもらったので肝吸いもこさえてみました。
これは土瓶蒸し用に取っておいた出汁をそのまま使い、そこにゆずの皮と飾り蒲鉾、三つ葉を加えます。
そんなわけで、この日の賄いは蒲焼きごはん。
念願の関西風鰻もたべられて、よい暑気払いになりました。
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