会津中将の蔵元、鶴乃江酒造さんへ!

今回から、五代目ブログをハイジャックしまして、アルバイトが酒蔵特派員レポートをおおくりします!

お邪魔したのは、会津若松市にある『鶴乃江酒造』さん。

お店にも置いている『会津中将』や女性に大人気の『ゆり』で有名な、創業寛政6年の歴史ある蔵元さんです。

大きな蔵ではありませんが、昔ながらの製法で、職人さんが丁寧に質の高いお酒造りをされています。

どれくらい美味しいかと申しますと、

『会津中将 純米大吟醸』は、なんと先日の東北清酒鑑評会にて、純米酒の頂点に立ちました!

今、東北で一番うまい酒、というわけです。

情緒あるたたずまいのお店に入ると、向井統括部長が出迎えて下さり、早速、奥の蔵の方へ。
林平八郎社長と交代で案内して下さいました。

私も普段からお酒を嗜んでおりますが、酒造りの現場を実際に見るのは初めてのことで、わくわくどきどきです!

それでは、酒造りの工程に沿って蔵の中を見ていきましょう。

酒造りは「精米→洗米→蒸す」という手順で始まります。

現在は精米済みの酒米を仕入れていますが、以前は精米から自前で行っていました。
蔵の天井まで届く大きな精米機が置いてあります。
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ところで、『精米歩合』という言葉をご存知でしょうか。

精米歩合とは、玄米の表層部を削りとった後に何割残っているかを示す数値で、この数値が低いほど、その米で造ったお酒の質は高くなります。

たとえば普段、私たちが食卓で食べる白米で言えば、精米歩合は、およそ90%。
そして、お酒に使われる米は、
本醸造酒は70%以下、吟醸酒は60%以下と決められています。

鶴乃江酒造さんで扱っているものは40~70%ですが、そのほとんど(仕込み用タンク47本中45本)が60%以下。

つまり、(大)吟醸酒を中心に、美味しいお酒のみを造っているのです。

こちらのお米は精米歩合55%
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写真は米を10キロずつ、丁寧に洗い、ふやかしているところです。

ふやかし具合によってお酒の味が変わってしまうため、ザルごとに正確に時間をはかります。
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巨大な湯わかし釜と桶のような形をした蒸し器がありました。

湯釜は4人ほど入れるのではないかというお風呂サイズです。大きい。
2トン単位で蒸していきます。
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蒸した後は、「こうじ、酒母(しゅぼ)、もろみ造り」に移ります。

こうじ造りは2階で行いますが、1階から蒸し米を抱えて上るのは難しいので、滑車と縄を使った つるべ のようなもので1階から吊り上げて運びます。

少しずつ、手間と時間をかけて運ばれます。

写真は感動のあまり手ぶれ。(ごめんなさい)
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青いタンクが並ぶ貯蔵庫では、ちょうど もろみの仕込み中でした。

もろみの発酵を促す酵母を大量に培養した「酒母」に、麹・蒸し米・水を加えてもろみを造ります。

この作業は3回に分けて行われ、発酵の速度を調整しつつ、20日~1ヶ月でもろみが完成します。

低温でゆっくりと発酵させると香りがよくなるのですが、温度が低すぎると今度は酵母がはたらかなくなり、発酵が止まってしまいます。

酒造りには温度調整もとても大切な要素なのです。
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次はいよいよ、もろ

つづく

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