「舌に融くる 鮨あたゝかき 鮪かな」
これはリンボウ先生こと林望先生が、句集「しのびねしう」で詠まれた八幡鮨の句です。
舌に融くる…などというと、美味しいお寿司が頭に浮んできますね。
八幡鮨では、おいしい寿司に欠かせない魚は、もちろん毎日厳選して仕入れています。
そして、寿司を美味しくする上でもうひとつ大切なのは、シャリではないでしょうか。
八幡鮨のシャリは、以前にも書きましたが、女将の実家、茨城は古河で作っています。
利根川水域の肥沃な土地は、おいしいお米を育てるには最適です。
そこで有機農法、つまり化学肥料や虫除け薬などを使わず、専用に掘った綺麗な井戸水を使い丹精込めて栽培するわけですね。
ふつうの米栽培では、苗のうちに虫除け薬を撒き、月に一回は肥料をやるのだそう。
そうすると穂をつけたときに、粒が大きくなり収穫量は増えるということ。
反面、米粒の中に窒素成分が入るようになって、旨味は下がってしまうのだとか。
つまり、農薬量と旨味は反比例の関係にあるわけですね。
そのようなわけで、八幡鮨の有機米は特別に特別に育てられたものなのです。
八幡鮨のお米豆知識でした。
※写真の男性は、女将の兄上。
いつも素晴らしい仕事をしてくれています。
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