先日ご来店くださった、イギリス人音楽家のトレヴァー・ピノックさんにご招待いただき、紀尾井ホールにコンサートに行ってきました。
紀尾井ホール・紀尾井シンフォニエッタ創立20周年記念特別音楽会と銘打ったコンサート。
曲目はJ・Sバッハの「ロ短調ミサ」。
約2時間の壮大な宗教曲です。
指揮はもちろんピノックさんで、チェンバロを演奏しながら指揮をされます。
ときに荘厳で、ときに力強く、ときに包みこむように優しく、楽章ごとに表情豊かなロ短調ミサ曲。
聴いていると、あたかも手の届くところに天があるような錯覚さえおぼえます。
いやいや、聴いていて眠たくなるということでは決してないのであしからず。
終演と同時に鳴り止まぬ拍手は、指揮者をなんども楽屋と舞台を往復させるものでした。
その拍手は演奏者たちだけでなく、もちろん紀尾井ホールと紀尾井シンフォニエッタにも贈られるものだということは言うまでもありません。
ピノックさんにお礼を言うために楽屋を訪れると、ピノックさんからとても嬉しい言葉をいただきました。
「先日の(八幡鮨での)美味しい食事のおかげで、今日のコンサートがよくできた」と!
これ以上の言葉がありますでしょうか。
すし屋冥利に尽きます。
来年も日本にいらっしゃる予定のピノックさん。
再びお会いするのが楽しみでしかたありません。
さて、今回は翌日の日曜日にもコンサートにご招待していただきました。
渋谷のオーチャードホールでの東京フィルハーモニー交響楽団によるコンサートで、モーツアルト「2台のピアノによる協奏曲」とチャイコフスキーの6番。
指揮は尾高忠明さん、ピアノは児玉桃さんとカリン・ナガノさん。
残念ながら五代目は都合があわず、代わりに奥さんが行かせていただきました。
彼女によると、それはそれは素晴らしいものだったそうで、感動のあまり粟肌立つほどだとか。
2日続けての音楽会。
幸せ至極です。
音楽はやはりいいものですね。
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