先月に元アルバイトの紋未ちゃんの運転で、中国四国地方を小旅行した時の続きを書きますね。
四国方面をまわった翌日は倉敷をたずねました。
倉敷は岡山から高速道路でほんの僅かの距離です。
倉敷には美観地区と呼ばれる観光名所があり、休日のこの日は多くの人が訪れていました。
きれいに整備された味わいある町には川が流れ、そこを船頭さんが櫂を漕ぐ船が行き交います。
両岸には柳が植わり、電柱のない空は大きくひらけて、川の流れ同様、時間の流れもとてもゆったりとしています。
こんなにのんびりした休日をあじわうのは本当に久しぶり。
大原美術館では、教科書でしか見たことのない至極の絵画や芸術作品を堪能します。
小洒落たイタリアンレストランで遅めの昼食をとり、心やすらぐ倉敷の街をあとにしました。
引き続き紋未ちゃんの運転で、岡山の街を流してもらい、車上観光をたのしみます。
五代目は内田百閒の随筆集が好きで、列車の旅に出るときなどは小脇に抱えて乗るものです。
その百間先生の生まれ故郷が岡山で、今回の旅では先生の慣れ親しんだ、市内を流れる百間川を見てみたいとずっと思っていました。
そしてついにその場所に連れて行ってもらえたのです。
東京の河川のように護岸工事を施されていない百間川は岸辺に夏草を茂らせ、おそらく昔と変わらぬ姿のままで流れていました。
これで五代目の岡山でしたかったことは満たされました。
紋未ちゃんに岡山駅まで送ってもらい、そこから高松まで向かいます。
帰路はひとり夜汽車に揺られて東京を目指すことにしましょう。
そう。高松と東京を結ぶ寝台特急サンライズ瀬戸です。
今夜のねぐらはB個室シングルの2階席。
乗車後すぐにシャワーカードを購入して、揺れる車内でシャワーを浴びてさっぱりします。
自室に戻ったらお待ちかねの読書三昧。
ときおり漆黒の車窓に目を転じて、流れ行く踏切の音などをたのしみましょう。
規則正しいレールの響きと、心地よい揺れに身を任せていると、いつのまにやら深い眠りに落ちてしまい・・・
気がつけば間もなく横浜。
浴衣のまま洗面所に行き洗顔をすると、そこからは仕事モードです。
早朝の東京駅からまっすぐ帰宅して、そのまま仕事につきました。
なんとも充実した休日でした。
バイト諸君本当にありがとう。
コメント