改めまして、皆様明けましておめでとうございます。
お正月休みは、帰省されたり、ご旅行を楽しまれたり、或いはお家でのんびりされたりと、さまざまな過ごし方をされたことと思います。
なかにはお仕事をされていた方もいらっしゃることでしょう。
お仕事だった方、たいへんご苦労様でございます。
さて、今年も本日5日が築地の初競り&初荷でした。
そんな初荷の築地から、今年の初ブログをスタートさせますね。
築地に足を踏み入れるのは、夜明けにはまだまだ時間のある朝5時半。
ふだんも早朝から場内をターレーや人が行き交い、活気があるのですが、初荷の日は活気の熱が違います。
お店の軒先には「初荷」の札がたくさん貼られ、魚が入った箱にも「初荷」のシールが目立ちます。
正直なところ、初荷の日はまだ荷が少なく、ご祝儀相場ですから、全体的に値は高めです。
五代目は、お世話になっている鮪屋の稲良商店さんや魚屋(小物屋といいます)の山治さん、漬物屋の十一屋さんなどに新年のご挨拶をしてまわります。
ひと通りの仕入れとご挨拶が終わったところで、今度は神社にお参りしましょう。
場内の水神さまに、海の平穏と、水産資源の安定、漁師さんたちの安全を祈願します。
ここまでで結構な距離を歩いていますので、お腹も空いてきました。
しかし、お正月で食べ過ぎてしまったので、今朝は食事は我慢しますね。
その代わりと言ってはなんですが、茂助だんごさんでお汁粉をいただきましょう。
本当はいつものクリームあんみつが食べたかったのですが、生憎寒天の仕込みが終わってなかったようで食べられませんでした…
お汁粉で身体を温めた後は、正本さんで柳刃包丁を1本買い求めて、賑わいの築地をあとにしましまた。
今年は築地最後の年ですね。
震災で日本橋の魚河岸が機能しなくなり、芝浦の仮市場を経て、昭和初期に現在地に移ってから約90年。
その築地での初競りも初荷も今日が最後です。
そう思うと感慨深いものがあります。
その日にその場にいられたことは幸せですね。
思い出に残る築地の最後の初荷。
今日のことはずっと忘れないでしょう。
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