3月の声を聞くと、ようやく春がやってきたと思えるようになります。
冬至を過ぎてからの陽の復りは、太陽を愛する五代目としてはひとつの喜びではありますが、やはりカレンダーをめくって、そこの挿絵やら風景写真が季節のものになるのを見ると、春が実感を伴ってやってくる感じがするものです。
昼間に外に出てみたら、上空から飛行機の音が聞こえてきました。
前にも書きましたが、新宿区の上空はどうやら羽田から上がった飛行機の通り道のようでして、よく東から西に、長く飛行機雲がたなびいているのを見ることができます。
それは大抵かなりの高度で、主翼の文字や機体のデザインまでは見えません。
しかし今日はちがいます。
音の方を見上げてみると、まさに真上を、数百メートルぐらいの高さを飛んでいるではありませんか。
手を伸ばせば届きそう、というのはこのことを言うのでしょう。
カメラを取り出そうとしているうちに遠ざかってしまって、機体番号などは見えなくなってしまいましたが、なんとかファインダーには収めることができました。
これはちょうど八幡鮨の真上を、西から東へと、それもエンジンの出力を絞っているのか、かなりゆっくりと進んでゆくところを捉えたもの。
乗っている人たちは、街が自分のすぐ下に見えることに驚いたことでしょうね。
春の空をゆっくりと飛ぶ飛行機。
そんな飛行機に乗って、どこか旅でもしたい気分です。
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