明日わたしは旅に出ます・・・春まだ浅い信濃路へ。
と歌い出す往年の名曲「あずさ2号」を口ずさみながら、実際に春まだ浅い信濃路に行ってきました。
リンボウ先生こと、林望先生の山荘にご招待していただき朝早いあずさに乗った次第。
近く行われるリンボウ先生と金沢のお医者様、北山先生との歌のデュオコンサートのリハーサルを、山荘でやられるとのことで、それを聴かせていただくのが一番の目的です。
あずさ2号の話に戻りますが、現在8時ちょうどに発車するのは、スーパーあずさ5号でして、釈迦に説法の方も多いとは思いますが、当時はあずさ○号などの番号は、便宜上1から通しでつけていましたが、いまでは奇数が下り、偶数は上り列車を表すようになっていて、当時の下りあずさ2号は、現在で言う3号に当たります。
車窓には春の花々と、南アルプス、八ヶ岳、北アルプスなどが楽しめます。
松本から先は大糸線(大町と糸魚川を結ぶから大糸線ですね)入り、安曇野のわさび畑を見ながら進みます。
駅に着くと、リンボウ先生が迎えに来てくださっていて、山荘までの楽しいドライブ。
日差しは春のものですが、空気はまだ少しく張りつめたものがあり、春まだ浅い…という言葉がまさに当てはまるよう。
着いたのがちょうどお昼どき。
リンボウ先生特製の鶏南蛮そばをご馳走になります。
鯖節の出汁が効いたお汁に、細めの安曇野そばがよく絡んで美味しい!
さすがグルメで知られる先生です。
お蕎麦のあとは五代目の出番。
朝から用意しておいた寿司ダネとシャリを使って出張ずしをやってみしょう。
カウンターに見立てたテーブルに皆さんに座っていただいて、鮪や鯛昆布締め、小肌、穴子など握ってお出しします。
海から離れた山あいの山荘で、新鮮な魚の江戸前寿司を食べていただくのオツなものです。
さて皆さんのお腹が満たされたところで、待ちに待ったこの日のメインエベント、コンサートのリハーサルとまいります。
燻し銀のイケメンデュオの伴奏はピアノとバンドネオン。
バンドネオンが加わると、一気にタンゴの雰囲気になりますね。
バンドネオンの左右にギッシリと配列されたボタンの上を、まるでパソコンのキーボードを打つように滑らかに指が動いて独特の音色を奏でます。
タンゴと言っても原語で歌われるわけではなく、リンボウ先生が訳詞された日本語で歌われるので、意味もよく分かりなおのこと楽しいんです。
それにしてもおふたりともなんていい声でしょう。
去年の5月に金沢に聴きに行ったおふたりのコンサートのときと同じ感動が蘇ります。
いや、むしろ今回の方が感動は大きい。
何故なら目の前で聴かせていただいているのですから。
練習も滞りなく終わり、こちらもひとしきり堪能させていただいたあとは、お湯を戴いくことにしましょう。
少し熱めのお湯はしかし、肌にはとても柔らかく、疲れたからだをほぐしてくれます。
かえりの電車の中で、一日を振り返ってみると、なんとも盛りだくさんで充実した一日でした。
美食に美声にいいお湯…
贅沢な時間をありがとうございました。
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