四代目の回想。
先日お亡くなりになった永六輔さんは、四代目の中学校の同級生でした。
それも昭和21年から24年まで、三年間ずっと同じクラスでした。
永さんとは、「永くん」「安井くん」の仲で、席は名前順だったのか、永さんが一番前で四代目は後ろだったそう。
永さんはとても明るく目立つ存在で、授業が休講のときなどは、級長に許可を得て教壇に立ち、みんなに色々な話をしたのだとか。
四代目に話しかけてくるときも「ねえねえ、安井くん!」ととても陽気に触れ合っていて、ですから四代目の記憶の中の永さんは笑顔の永さんなのです。
三年生の頃から永さんは演劇が好きになって、若い国語の先生と演劇の話をよくしていたのを、四代目はよく覚えています。
話はそれますが、早稲田中学のときの数学の先生は、なんとリンボウ先生こと林望先生のお父様、国語の先生はその弟さんだったのだそうです。
更に、永六輔さんのお子さんが高校生の時に、リンボウ先生がその子の先生だったというから驚きです。
こんな偶然があるのですね。
世の中面白いものです。
国語を教えていらした林四郎先生は、早稲田の近所でご健在とのことですから、教え子の永さんが亡くなったことをきいて、さぞお寂しい思いをされていることでしょう。
最近、永さんがトークのライブをやられていたとき、四代目がそれを観に行きました。
ライブのあと、メッセージカードを添えた花束を渡しました。
後日届いたのが写真のはがきです。
「いつか八幡鮨で」。
以後病いに伏せられたため、このことは叶いませんでしたが、永さんも四代目のことを思い出してくれていたことでしょう。
永さん、安らかにお休みください。
※写真は永六輔さんから届いたはがきです。青いお着物は永さんがデザインした半纏だそうです。
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