夏休みを3日ばかりいただいて、ほぼトンボ帰りですが函館に行ってきました。
行きは飛行機、帰りは新幹線に乗って。
要するに五代目の目的は乗り物なんですね。
いつものように本を片手に、車窓と本とお昼寝と・・・
飛行機は快適そのもので、本を読む間もなく目的地まで運んでくれます。
そのようなわけで、今回のメインエベントは北海道まで延伸なったばかりの新幹線です。
ちょっと前まで渡島大野と呼ばれていた新函館北斗駅から、JR東日本のE5系に乗車しましょう(北海道のH5系にも乗ってみたかった)。
北の始発駅を静かに滑りだすと、間もなく進行方向左手に海を挟んで函館山や、セメント会社の長い橋が見えてきます。
この辺りの景色はいいですね。
更に進むとトンネルが多くなり、青函隧道に入る手前からは速度がぐっと落ちてきます。
減速の理由は、青函隧道付近での新在共用によるもので、貨物列車などとのすれ違いに考慮して制限速度を140㌔に設定しているためです。
致し方ないとはいえ、超高速で走る新幹線を在来線並みのスピードで走らせるなどは本当に勿体無いことですね。
整備新幹線区間同様、260㌔まで最高速度を引き上げられたら、所要時間は大幅に短縮できるでしょうにね。
宇都宮〜盛岡間を時速320㌔で疾駆するはやぶさですから、整備新幹線区間で260㌔に制限されるのも、同様に納得出来ないことではありますが…
のんびりした速度で元の吉岡海底駅、竜飛海底駅を通過し、青函トンネルを抜け、ふたたび加速したと思ったら間もなく東日本との接続駅の新青森です。
ここで乗務員はJR北海道から東日本に交代します。
ここから先は車窓に田圃の風景を楽しむことにしましょう。
南北に長い東日本はこの時期、北のほうの稲穂は青々として、青年のような面持ちをしています。
それが南に下りてくるほどに色付きだし、関東に入る辺りでは少しく黄金色になりだしているのですね。
青年に対して、世の中を分かりきった壮年のような面持ちと言ったらいいかもしれませんね。
この稲の色の変化を旅をしながら見られるのは、やはり新幹線の旅にかぎります。
新幹線は速すぎて景色を楽しむことができないとよく言われますが、五代目はそうは思いません。
トンネル区間が連続するようなところは別として、そうでないところはなかなかに良い景色が眺められるもの。
流れゆく景色の速さに目が慣れれば、高架の区間などは遠望がきいて良いものです。
速度制限や電波が入りづらい区間があるなど、これからの課題も多い北海道・東北新幹線ですが、皆さんも機会があればぜひお乗りになってくださいね。
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