通人は寿司を手でつまんで食べるとよく言います。
中には箸で食べるのが流儀だとおっしゃる方も多くいらっしゃいますが。
結局どちらが正しいのかとよく聞かれますが、美味しいと思える食べ方がいいんですよ、と五代目は答えます。
なぜなら、寿司はいまのスタイルになって大した歴史もなく、日本料理のように千年以上の時間の中で培われた道理やマナーが、まだ確立されていないと考えるからです。
それに寿司はあくまでも庶民の食べ物から発展してきたものであり、貴族の食文化の流れを汲む日本料理とは、その出自がまず違うということもあります。
ところで今回書きたいことは、手を使って食べるにあたり、お客様にやっていただきたいことについてです。
私たち寿司を握る職人は、生のものを直接手で握るということで、かなりの衛生管理をしています。
専用の滅菌洗剤で手を洗う頻度もかなりのもので、そうすることによってお客様に安心して召し上がっていただけるよう努めています。
ですからお客様も、召し上がる前に手洗いをしていただき、おしぼりで手を拭きながら召し上がっていただければ幸いです。
ところでみなさんはお寿司を食べるのは箸派ですか手派ですか?
五代目はどちらかといえば箸派。
もちろん手でつまんで食べることもありますが、よそで頂くときは箸が多いですね。
時節柄風邪を引かないためにも、普段からうがい・手洗いをしっかりしましょうね。
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