新国劇100周年おめでとうございます

澤田正二郎を祖とする新国劇が今年で誕生から100年を迎えます。

その後に続く島田正吾、辰巳柳太郎の意思を受け継ぎ、現在は笠原章さんが座長を務める 劇団若獅子が新国劇の流れを受け継いでいます。

その劇団若獅子が、澤田正二郎の母校 早稲田大学近くの小劇場で「夢の澤正  百年の名場面」と題して公演を行っています。

仕事の合間をぬって、初日の公演を観に行ってきました。

二部構成の前半は、座長 笠原章さんのひとり芝居で、国定忠治・月形半平太・沓掛時次郎・大菩薩峠の名場面を演じます。

後半はフルキャストによる白野弁十郎(シラノ・ド・ベルジュラックが原作)のハイライト。

笠原章さん演じる国定忠治。

あの名ゼリフ「赤城の山も今夜を限り…」はあまりの格好良さにゾクゾクしてしまいます。

大菩薩峠の机龍之介の鬼気迫る場面は何度観ても震えますし。

そして後半の白野弁十郎は、物語の大詰めのシーンの切なさに、会場中から啜り泣きの声が聞こえてきて、自分も涙してしまったものです…

舞台とは素晴らしいものですね。

正統派 新国劇の流れを汲む劇団若獅子は、奇しくも今年が結成三十周年。

これからもますますのご発展、ご活躍を心からご期待申し上げております。

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