ベトナムの友人、ハノイ友楽寿司のトゥーさんご夫妻が来日して、いつものように築地に行ったり食事をしたりしました。
研究熱心で好奇心旺盛なトゥーさんが、今回は和食を勉強したいということで、伊勢丹の吉兆さんと、椿山荘のみゆきという和食のお店で食事をしました(どちらもご馳走になってしまいました…)。
なんでも近いうちに二店舗目も始めるそうで、そこでは和食のコースと寿司をやりたいのだとか。
コースは残暑と秋の気配を感じる料理の数々です。
前菜、椀もの、お造り、煮物、焼物、食事と続く流れのなかに季節を感じ、繊細な味の中に作り手の心に触れることができます。
トゥーさんご夫妻も料理を楽しみつつも、真剣に細部や味を確かめるように食べています。
椿山荘のみゆきでは、ベトナム人の仲居さんもいて、おかげで料理の説明は全てベトナム語でしてもらえました。
ところで、椿山荘は夏の蛍でも有名であります。
トゥーさんたちが子供の頃、彼らも蛍を捕ったそうで、しかしそれは遊びで捕ったわけではなく、それを瓶に何匹も集めて家に持って帰り、その薄明かりで勉強するための蛍狩りです。
いまから30年前は、ハノイから少し離れると電気がなく、夜に勉強するにはそのようにするしかなかったのだとか。
この話を聞いて、驚きとともに彼らの勤勉さと強さの源が分かった気がしました。
そんな彼ですから、新しい店舗でもきっと成功すると思います。
新店舗が開店したら、そのときはまたお知らせしますね。
ハノイに行かれるときは是非にお立ち寄りください。
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