京都で料理のお勉強①(ステーキ四季)

五代目は以前、日本料理を故 志の島忠先生に少しですが教えて頂いていたことがあります。

料理に触れれば触れるほど、直截的な寿司とは違い、繊細緻密で手間暇かけるというイメージが大きくなります。

もちろん寿司もいろいろと仕事を施してはいますが、主眼はやはり鮮度と手早さにあると思いますので、日本料理とは距離があるように感じます。

最近京都に行く機会があり、そこでふたつの和食(鉄板焼と京懐石)を戴いてきました。

鉄板焼は以前にもお邪魔した、精華町のステーキ四季さん。

四季さんは、何年か前にベトナム国立交響楽団(VNSO)が来日し、奈良の東大寺大仏殿で演奏会をしたときに寄らせていただいて以来の訪問になります。

美味しいのにとてもリーズナブルで、遠くなければ足繁く通いたくなるほどのお店です。

鉄板焼はコースになっていて、先ずは前菜として鰆のサラダ仕立てからのスタート。

東京ではあまり鰆のお刺身を食べることがないのですが、関西ではごく普通に食べられているそう。

軽く皮目を炙った厚切りの鰆は脂が乗っていて、野菜とドレッシングに絶妙にマッチします。

最初から食欲に火がついてしまいましたね。

次のお皿は人参のポタージュで、味に和のテイストが入っているらしく重層的な味わい。

さて次はメインのお肉かなと思いきや、その前になんと五代目が一番好きな食べ物、フォアグラ(オア)の登場です。

これはもう高揚感マックスですね!

ここでようやくお肉の登場。

きめの細かいサシの入った、奈良のブランド牛「大和牛」のサーロインとヒレ、それを焼き加減はシェフおすすめのミディアムで戴きます。

古代大和王朝のあった大和の名を冠するだけあって、総合的なレベルも高めです。

塩と胡椒だけのシンプルな食し方は、まるで雅楽の持つ幻想的なテイスト。

美味しいものをゆっくりと食べるというのができない性分で、瞬く間にお皿の上が綺麗になってしまいます。

まだあと200gはいけるかなあというところですが、腹八分目でやめておくのが美味しく食べるコツですよね。

ですからお代わりはせずに、別室でのデザート&コーヒーに移りましょう。

最初から最後まで満足しきりの大和牛鉄板焼。誠にごちそうさまでした。

大和牛の余韻に浸りながら、近鉄京都戦〜JR東海道線と乗り継いでその日の宿泊先の大津プリンスホテルに向かいました。

追記、
その日は琵琶湖マラソンの開催があり、ホテルにチェックインすると、偶然にも向こうから優勝者のサラエディーン・ブナスル選手が月桂冠を手にやってきたので、心からのおめでとうを伝えることができました。

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