志の島忠先生の思い出と美味しいお料理

(志の島先生。研究所での1コマ)

今から30年近く前、日本料理の志の島忠(しのじまちゅう)先生主宰の料理研究所に通わせていただいていました。

平成4年から9年まで、かれこれ5年以上もお世話になりました。

当時先生は日本を代表する料理研究家で、柔らかい京都言葉を話されるのですが、ご指導は厳しいものだったと記憶しています。

うちは寿司屋ですので、「寿司屋はすぐに料理屋の真似事をしたがる」などと言われながらも、よく可愛がってもらいました。

(毎回の試食が楽しみで。写真はご一緒してた荒木町八千代寿司の斎藤さんが撮ってくださっていました)

毎回先生のご指導のもと、みんなでテーマの料理を作るのですが、五代目は最後の試食ばかり楽しみにしていたものですから、あまり料理を憶えなかった気がします。

悪い生徒でしたね。

研究所には何人かのお弟子さんがいらして、その方々にも手取り足取り教えていただきました。

(志の島忠先生著ハイクオリティのお料理本)
(八幡鮨の家宝です)

話は現在に戻りまして、そのお弟子さんのおひとり、完爾さんという方が小滝橋で「岸由(きしよし)」さんという料理屋さんをやられています。

以前から気になっているお店だったのですが、まさか志の島先生のお弟子さんのお店だとは露知らずなかなか行けていませんでしたが、先日思いが叶いお邪魔することができました。

二十数年ぶりの再会に、完爾さんと奥様(奥様も研究所にいらした方です)と旧交を温め、先生談議に花を咲かせました。

完爾さんのお料理は絶品(などと言うのはおこがましいのですが)で最初から最後まで感激し通しです。

美味しいものが瞬く間に胃の腑に落ちてゆくように、楽しいひとときもあっという間に過ぎるものですね。

別れを惜しみつつお店を後にしました。

ごちそうさまでした。

志の島先生にも再会できたようで、素敵な日になりました。

(新宿の小滝橋「岸由」さん)

(お茶室でいただきました)
(蕪のすり流し椀。たっぷりのズワイガニと熱々の白子で幸せになります)
(あわびと揚げ麩の煮物)
(さわらの焼き物。赤大根の鬼おろしとよく合います。甘唐辛子も美味しい)
(お食事には、今や貴重なイクラごはん。椀はトチノキをくり抜いた薄手のもの)
(季節の水菓子でさっぱりと)

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