寿司を握り続けて七十余年。
気付いてみたら七十年以上現役で握っている四代目が、おかげさまで先日米寿をむかえました。
子供の頃から家業の寿司を目の当たりに見て育ってきた四代目ですから、四代目の寿司には江戸、明治から続く江戸前寿司の形がしっかり刻み込まれています。
戦後の寿司の復活や高度経済成長、バブル期やその後と、これだけ長い時を寿司屋の視点で見てきた人もそうはいないことでしょう。
まさに歴史の生き証人ですね。
歴史といえば四代目は郷土史家の一面も持っていて、郷土史の研究はかれこれ五十年にもなります。
数年前に上梓した「早稲田わが町」はこの集大成です。
昭和九年生まれは、最後の昭和一桁。
この世代はパワーが違いますから、まだまだ現役続行だと思います。
もちろん昔のような我武者羅ではないでしょうが、百歳までは十分に握れるでしょうね。
これからも寿司の握り手として、歴史の語り部として活躍してくださいね。
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