コロナ禍でなかなか好きな鉄道に乗れていませんでしたが、あまりにも鉄分が不足してしまっていたので、居ても立ってもいられずに電車に飛び乗ってしまいました。
目的地、というか目的列車は中央線のあずさ号としなの号。
そうです、新幹線ではなく在来線を利用して名古屋まで行ってきました。
有名な内田百閒先生の「用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」の境涯での乗車に心が弾みます。
冬真っ只中のこの日ですが、お天気に恵まれて車窓はまるで絵葉書のよう。
勝沼から先の甲州路の開けた見晴らしは最高。
そこから先は澄んだ青空に八ヶ岳やアルプスの山々が右に左に目を楽しませてくれます。
左手に大きな諏訪湖が見えてくれば、そこはもう信濃路。
乗車したあずさ号は塩尻通過タイプでしたので、しなの号への乗り換えは松本駅で。
松本駅の売店で信州名物のおやきを買い求め、長野からやってきたしなの号に乗りこみます。
今度は中央西線の木曽路を一路名古屋を目指しましょう。
どちらかというと山あいを進んでゆく中央西線は木曽川に沿って走ってゆきます。
今まで遠くに見えていた山々が近くに迫り、午後もまだ早い時間にもかかわらず場所によっては太陽は山の向こうに隠れてしまうほど。
中山道の宿場町をいくつも通り過ぎ、多治見あたりからだんだん開けた景色に変わってきます。
ここまでくると大都会名古屋はもうすぐそこ。
楽しかった列車の旅も終わりを迎えます。
鉄分が満たされた後は食欲を満たさねばなりませんね。
夜は名物ひつまぶしといきましょうか!
この日の宿は、名古屋駅からも程近い笹島のプリンスホテルさんにお世話になります。
ここがまた鉄道好きには堪らないロケーションなのです。
それはまた今度お話ししますね。
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