包丁を愛する職人

私たちが毎日使う包丁。

寿司職人にとって命のようなものです。

五代目は以前長い包丁を使っていましたが、長すぎて後ろの壁に肘が当たり手を切ってしまったことがあり、以来短めの包丁を愛用するようにしています。

雄哉は北海道時代に使っていた包丁を、いまも大切に使い続けています。

そして北島くん。

彼の包丁への愛は、それはそれは大きなものがあり、柳刃包丁だけでも何本も持っています。

それもかなり値の張る良いものを揃えていて、どんなに忙しい日でも一日の終わりにしっかりと研ぎ丁寧に手入れをしています。

彼が使うものは尺と呼ばれる刃渡り30センチもあり、加えて握る部分の柄にも拘ります。

包丁を買い求めるのは雄哉は北海道の宮文というお店、五代目は築地の正本か有次で調達しますが、彼は主に浅草の合羽橋ですね。

ですから北島くんは休みの日には早稲田から合羽橋道具街まで自転車で行き、好きな包丁を見て目の保養をしているのだとか。

道具を大切にする心は丁寧で心の籠もった仕事に繋がります。

そんな包丁が紡ぎだすお寿司をお楽しみください。

 

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