このブログでは何度も登場している豊洲市場の中栄さんのカレーライスですが、先日も食べてきて改めてその美味しさを実感しました。
豊洲市場の飲食店エリアには観光客向けのお店もたくさんありますが、この中栄さんや支那そばの「ふぢの」さんなどは仲買さんや仕入れに来る人が多く利用するお店です。
以前も書いたように、五代目は小学校に上がるよりも前から中栄さんで食事をしてました。
父と築地に来る楽しみは、なんといっても中栄さんでの朝ごはんですから、連れて行ってくれると言うと楽しくて仕方ありませんでした。
まぐろの稲良さんで大番頭さんに可愛がってもらい、他のお店でもお菓子をもらったりヤクルトをもらったりして楽しかったものです。
ひと通りの仕入れや支払いが終わると、いよいよ楽しみの中栄さん。
しかしお店で食べるのは幼稚園児の自分ひとり。
父は五代目をお店の背の高い椅子に座らせ注文だけすると、他所のお店に食べに行ってしまうんです。
高橋さんという和食のお店で刺身定食か何かを食べてたのでしょうね。
で、中栄さんに残された五代目はというとハヤシライスを食べるんですね。
それも量が半分の「半バヤシ」というものを。
この頃家の近所に神林さんという人が住んでいたので、神林さんはカレー屋さんなのかと思ってました(或いは神林さんのことをふざけて半林さんと呼んでいたのかもしれません)。
大昔のことなのではっきりとは覚えてませんが、ハヤシライスは今よりも味が濃かったような気がします。
もちろん今のハヤシも当時のそれもどちらもとても美味しいのですが、味が時代に合わせてかわったのかもしれません。
肝心のカレーを中栄さんで食べるようになったのは小学校も高学年になってからでしょうか。
その頃になると大食漢になっていて、カレーでは物足りずたしかカツカレーを食べていました。
追加でたまごスープも注文するのですが、これがカレーライスとの相性が良いんですね。
残念ながら、今はメニューからカツカレーは消えてしまいましたが、また復活してほしいですね(といっても五代目が食べるには年齢的に厳しいかもしれませんが・・・)。
現在豊洲には北島くんと雄哉が主に行ってますが、彼らも結構な頻度で中栄さんでお世話になっているようです。
数多あるお店の中で中栄さんに足が向いてしまうのは、若い人たちにとってもやはり美味しいからに他なりません。
こうして世代を超えて愛されるお店があるって良いですね。