高校生のときに所属していた英語研究会という同好会でアメリカ人の先生からペンフレンド(ペンパルとも言いましたね)を紹介されました。
ペンシルヴァニアのフィラデルフィアに住む同い年の女の子で、自己紹介をしたりお互いの写真のやり取りをしたりしました。
そもそも外国に手紙を出すなど初めての経験で、毎回何を書こうかどんな話題にしようかと悩みながら書いたものです。
当時ですから文章はもちろん筆記体です(自慢ではないですが五代目の筆記体は結構サマになってますよ)。
以来学生のうちに何通のエアメールを書いたことでしょう。
社会人になってからもしばらくはアメリカに帰った先生とは手紙のやり取りをしていましたが、そのうちインターネットのEメールなどが急速に発達して海外に手紙を送ることなどなくなりました
ところが先日、ドイツに留学されたお客様からエアメールを頂戴しました。
郵便受けのその封筒を手に取った瞬間、学生時代の思い出が鮮やかに甦ってきました。
これですよこれ!
当時の日本から海外に送るエアメールの封筒はたいていは縁が赤と青で縁取られていたものですが、まさに写真のように宛名を書くのです。
それを封をして郵便局に持っていき「航空便でお願いします」と、ちょっと誇らしげに言ったものです。
クリスマスカードなどのグリーティングカードの場合は封筒に糊付けしてはいけないんですよね。
今も海外に友達はいますが、手紙を出そうにも連絡は全てEメールやSNSですから、実際の住所は知らないんですね。
そう考えると簡単にそして密に連絡が取れるようになりましたが、味わいや返信の手紙を待つワクワク感は無くなったような気がします。
でもこのお手紙をくださったお客様にはエアメールでお返ししようと思います。
懐かしい気持ちと感謝を込めて。