「はじめに、今回のベトナムを襲った超大型台風で亡くなったり被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます」
今朝も鳥の鳴き声で目を覚まします。
それも今日でおしまいですね。
さあ、またハノイに戻りましょう!
長閑なカムラン村から大都会の喧騒に舞い戻ると、ハノイの時間の速さまでもが喧騒と感じてしまいます。
この日は五代目をThuさんに引き合わせてくださった早稲田大学のT先生が、ご自身の定宿とされているメリアホテルをご予約してくださり泊まることに。
メリアホテルはスペイン系のそれで、一歩足を踏み入れると豪華絢爛で煌びやかなロビーが迎えてくれます。
明日は帰国なので荷解きはせずに必要最低限のものだけ取り出してひと休みしましょう。
この旅2度目のハノイでの目的は、当地に赴任している日本人に絶大な人気を誇る小野義郎さんの和食を食べること。
長年ハノイの和食店で技を振るっていらした小野さんが昨年独立されて「郡内 小野屋」を始められたので、その開店お祝い兼ねての訪問です。
ちなみに郡内とは小野さんのご出身の山梨県東部地方を指します。
日本と同じように暖簾をくぐり店内に進むと、小野さんが笑顔で迎えてくれます。
今宵はもうひと方、ハノイご在住でハノイリビングという会社の社長さん(八幡鮨のお客様でもあると同時に、ベトナムに赴任する日本人の多くがハノイリビングさんで優良物件を紹介してもらってます)もお誘いして、色々とベトナムの社会事情などをお聞きしながらの会食になりました。
お料理は和食のフルコースです。
前菜は6点盛りで、自家製ゆばや煮鮑の肝ソースのせ、茄子の揚げ浸し、それに小肌の酢の物。
ベトナムでなかなか食べられないのが小肌なので、これは日本人にとっては嬉しいと思います。
白身魚を中心としたお刺身もいいですねえ。
焼き物は脂の乗った甘鯛の西京焼で、西京味噌の味が染み込んでいます。
五代目の好きな天ぷらは薄衣を纏って、なんとも軽やか。
締めの食事は鯛飯とお味噌汁と自家製の水茄子。
こんなに美味しく充実した和食を食べることができるなら、ベトナムで頑張ろう!って気持ちになりますね。
今回の旅でお会いした日本人に共通して言えるのは、みなさんが強いベトナムへの愛をお持ちでいらっしゃるということ。
本名先生もハノイリビングの社長さんも小野さんも、そしてそれ以外にお会いした人たちみんなが、ベトナムへの愛情をお持ちであることが伝わってきます。
そう思わせるのはこの国の人たちの人柄でしょうか、それとも風土なのでしょうか。
五代目も微力ながら関わらせていただいてはや十数年。
しばらく行けないと禁断症状が起こるほどにベトナムが好きです。
帰国日には親友のThuさんがホテルまで迎えにきてくれて空港まで送ってくれると言います。
仕事で忙しいでしょうに、感謝で言葉もありません。
空港までの道中は一緒に行ったハロンやカムランのこと、家族のこと、寿司のことなど色々と話しました。
5年ぶりの再会の最後に固い握手をして、お互いに行き来する約束をして別れました。
これからもずっと彼らとの友好が、ひいては日本とベトナムの関係が良好で発展していくことを願って。
※写真の解説をしますね
⚪︎メリア・ハノイの部屋からの夕暮れ時の眺望
⚪︎ベトナム統一の象徴、ホーチミン廟
⚪︎郡内 小野屋さん 日本人の味の拠り所
⚪︎心込めて作られた前菜の数々 器も素晴らしい
⚪︎脂の乗った甘鯛の西京焼 ベトナム産だ
⚪︎締めの鯛めし 満たされる
⚪︎Kim Maエリアのランドマーク的存在のロッテタワー ホテル、レジデンス、デパート、スーパーマーケットと全て揃う一大拠点 今回はこちらの安助秀俊支配人さんとも、本名先生との会食でご一緒させていただきました
⚪︎最後の朝に迎えにきてくれたThuさんと、ハノイ・メリアの前で
⚪︎ノイバイ空港に降り立ったのが、つい昨日のよう