久々のSLパレオエクスプレス前編

五代目のブログ

ゴールデンウィークも後半に入りましたね。

みなさまはどのようにお過ごしですか。

八幡鮨は後半の3日だけお休みをいただいたので、初日に日帰りで秩父鉄道のSLパレオエクスプレスに乗車してきました。

鉄道の旅をするのも久しぶりなら、SLの汽車旅はもっと久しぶりです。

以前乗車したのはJRのSLみなかみ号でしたでしょうか、東武鉄道のSL大樹でしたでしょうか。

いずれにしてもたまに蒸気機関車のあの力強い走りと腑に染み渡る汽笛を体験したくなるんです。

どうせ乗るなら1日でたくさん乗ってやろうということで、行きの熊谷までは上野から特急草津・四万号、そして熊谷からSL、最後に西武鉄道の特急ラビューで東京と埼玉を駆け巡ってきます。

特急草津・四万号は今では珍しく上野駅地平ホームから発車します。

以前は地平ホームは昼行特急や急行、寝台特急などの優等列車がひっきりなしに発着していましたが、新幹線網の発達に伴って特急列車がほとんど消滅してしまったのに加え、上野東京ラインが開通して以来普通列車すら数えるほどしか発着していません。

時代の流れで便利になった反面、一抹の寂しさも感じてしまいます。

定刻の9時に特急草津・四万号は流れるように発車し、宇都宮線の愛称で呼ばれる東北本線を走ります。

新幹線とは違う100km/h前後のスピードは景色を眺めるのにちょうどいいですね。

上越線に入ると田植えが始まる頃の水を湛えた田園風景が見えてきます。

1時間弱で秩父鉄道との接続駅の熊谷に到着。

さてここから本日の主役のSLパレオエクスプレスに乗車です!

ホームはすでに多くの人で賑わっていて、SL人気の高さが見て取れますね。

いよいよ汽笛の咆哮とともに黒鉄の勇姿が入線してきました。

そして乗車。

国鉄時代の12系客車は昔懐かしい向かい合わせのボックスシートで、直角の背もたれです。

発車合図の汽笛一声とともにゆっくりと走り出します。

向かいに座る老紳士は、若かりし頃に乗り慣れていたのか、発車してすぐに窓を閉めてくれました。

煤煙や石炭のカスが車内に入ってくるのを防ぐためですね。

窓を閉めていても蒸気機関車特有の匂いが車内に立ち込めてきます。

これは石炭を燃やす匂いや蒸気が発する匂いでしょうか、毎回この匂いにテンションが上がります。

そして嬉しいのはその振動です。

加速時や走行時に伝わってくるドラフトの振動こそが蒸気機関車を実感させるいちばんの要素ですね!

例えて言うなら、手漕ぎボートでひと掻きひと掻き力強く漕いでいく感じといえば分かりやすいでしょうか。

速度は思ったほど高くないのですが、これは近隣への煤煙の問題があるかもしれませんね。

スピード出すためにはより沢山の石炭を燃やさなくてはならないので、そうすると黒煙を撒き散らしてしまいますから仕方ありません。

以前乗ったJRのSLみなかみ号は力行に次ぐ力行に歓喜したものですが。

車窓には雪解け水をたっぷりと湛えた荒川が、濃い緑色をして迫ってきます。

この風景になると、いよいよ長瀞が近づいてきました。

気づいたらだいぶ長くなってしまったので、今回はこの辺で。

長瀞から先の行程は次回に持ち越しますね。

お付き合いくださりありがとうございます😊

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