きんつば
むかしハマっていた宮本輝の小説「流転の海」シリーズの中で、主人公が大阪中之島の端にある船津橋のたもとできんつば屋を開業するシーンが出てきます。
主人公が手作りのきんつばを焼く描写が何故か鮮明にイメージされていて、きんつばを見るとそれが蘇ってきていました。
過日知り合いから大阪土産に十三の喜八洲さんのきんつばをいただきました。
船津橋と十三とでは少し離れていますが、大阪のきんつばというだけで嬉しくなります。
戴いたきんつばは普通のものよりズッシリとしていて、一度に一人で食べるには大き過ぎるほどです。
今回はそれを半分に割っていただくことにしますね。
きんつばの好きなところはなんといっても皮が薄いところ。
実は餡まんでもお饅頭でも分厚い皮のものが少し苦手でして、その点福島県郡山の柏屋さんの薄皮饅頭はとても好きなんです。
クレープも薄いから好きですし(和菓子じゃないけど)。
ですからきんつばも美味しくいただきました。
もちろん食べながら、登場人物の熊吾がきんつばを焼く姿を想像して・・・
