浜離宮や小石川後楽園、六義園など東京には素晴らしい庭園を有する公園が数多くありますね。
規模はさほど大きくはありませんが、八幡鮨の地元早稲田にも隠れた名庭園があります。
甘泉園といい「日本の歴史公園100選」にも選定された公園で、元々は徳川御三卿のひとつの清水様の下屋敷でした。
明治に入り相馬永胤様のお屋敷になり、それが変遷を経て新宿区の管轄となっています。
公園の説明書きにもあるように、高低差のある庭園内の高いところから水が湧き出ていて、その水が下方の池に注いで二つの池を満たしています。
池には鯉が悠然と泳ぎ、日中は亀が日向ぼっこをしている姿を眺めることもできますし、上方の森では鳥たちの囀りがこだまします。
五代目が子供の頃はこの甘泉園でよく遊びました。
今は禁止されてますが、池でザリガニ釣りをしたり、築山に登って走り回ったりしたものです。
小学生から中学生にかけて、五代目は近所の前田道場という柔道場に通っていたのですが、天気の良い日は先生たちと甘泉園まで駆け足でいき、先生をおんぶして築山を登らされたりしました。
柔道の先生ですから筋肉の塊のような人で、小学生にはあまりに重く築山を登りきると全身の筋肉が痙攣するほどでした。
柔道といえば、甘泉園の上方に隣接する水稲荷神社の砂利敷きの参道で兎跳びもしました。
結構長い参道を兎跳びで往復するのです。
行きはまだいいのですが大変なのは帰りで、後ろ向きで兎跳びをするんですよ。
これは本当にキツかった!
辛くて泣きそうになりながら跳ねたものです。
先ほども書きましたが水稲荷神社の参道は結構な長さがあるので、以前はここで毎年流鏑馬が行われていたのも思い出です。
流鏑馬はもともと現在の早稲田通り辺りが馬場(ここが本当の高田馬場!!)だった頃に行われていたものが、幕府の瓦解で馬場がなくなり道路になったことから水稲荷神社や穴八幡宮で開催されています(現在水稲荷神社では開催されません)。
古装束に身を包んだ射手が、すぐ目の前を馬に跨り疾駆するさまは迫力がありましたね!
今もたまに氏神様の水稲荷神社に参詣する折に、昔を思い出しながら園内を散歩したりしています。
神社の境内も甘泉園の静謐さは、仕事の疲れも癒してくれ、また活力ももらえてありがたいものです。
みなさんも足を運ばれてみたら如何でしょうか。








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