お米の取材をしてきました
今の八幡鮨のシャリのレシピは四代目から引き継いだものです。
昔はもっともっと塩気が効いていましたが、今から50年以上前にそれまでの半分以下に減塩して今に至ります。
ですから八幡鮨のお寿司は食べた後でも、塩分過多で喉が乾くということがあまりありませんでしょう?
そして以前にも紹介しましたようにお米は茨城県古河市の五代目の叔父に作ってもらっています。
それも専用の田んぼで井戸水を使って育てているんです。
加えて極力農薬を使わないようにしているこだわりよう。
8月下旬の日曜日に刈入れ最中の田んぼを訪ねてみました。
やってくれている叔父は1937年生まれの88歳です。
普段なら刈入れは2日でやってしまうそうですが、この日は前日に刈入れたお米が脱穀機で処理し切れてなくて翌日に刈入れを持ち越すとのことでした。
そのおかげで黄金色に色づいた稲穂を間近で見ることができました。
水を抜いた田んぼに行ってみると、「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」の言葉通りの風景が目の前に広がっていました。
さて刈入れたお米を乾燥させて袋詰めしていくのは孫夫婦です(彼らの親であり五代目のいとこ夫婦はコロナに罹患して他界したため)。
一袋一袋丁寧に袋詰めしたお米を汗をかきながら積み上げていくさまは壮観であると同時に頭が下がります。
このお米を大きな冷蔵庫に入れて保管するんですね。
この日は刈り取ったお米を袋詰めする作業だけをみましたが、ここまで育てるのがどれだけ大変かもよくわかります。
寿司屋にとってお米は命。
美味しいシャリはこうして出来上がるのだということを知れて、新たに感謝の気持ちが湧いてきました。
そしてこれを活かすのが私たちの使命。
尊い米作りに恥じないよう、これからも美味しいお寿司を握り続けます。







